全ては『蒼』から

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蒼い――蒼い海は、私の大好きな色で、大嫌いな色だ。 海はただ広く、私のようなちっぽけな人も全て呑み込んでしまう。 蒼く広い海はやがて月並みに照らされ藍へと代わる。 そんな海の近く、私のいる海の家からそう離れていない砂浜に、少女は座り込んでいた。
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