幸せの『黄色』いリボン

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「朝を待ってから探しにいかないかね?」 彼女の服は、数々の枝を引っ掛けたのか、はたまた崖から落ちたのは不明瞭だが、実にぼろぼろだったのだ。 「気遣いは無用です」 娘はそう云って、私に場所を問いただそうとするが、私は答えない。 気遣いでは、ないのだ。私の登って来た道は少々険しく、一部には崖もあった。 更に湾曲した道だった故に、私にしか案内できないのだ。
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