幸せの『黄色』いリボン

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「リボンを見つけてから話す、という条件でどうですか?」 彼女はそう云って、にやりと笑った。 確かにそれならば私が断る理由はない。 彼女は浅ましくかはわからないが知恵が程よくある様だ。 暫くして、彼女は云った。 「朝のこの山は、霧が深くなるんです」 私は彼女の声に、思い出に浸っているような情を感じた。 今の言葉に何があるのか、私は彼女に興味を更に強く抱いたのだ。
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