幸せの『黄色』いリボン

9/14
前へ
/117ページ
次へ
明朝の霧が晴れた時、私は云った。 「では、約束道理。探しに行こうか」 私は重い腰を浮かせて、私が出た木々の間へと再度分け入る。 土は依然湿っており、足裏がずっしりと土に埋もれる感覚は懐かしくも思えた。 「この道だって、わかるんですか?」 彼女の質問を外に、私は木々の紋様に触れながら、今まで辿った道程を今再度脳裏に映した。 「私は記憶した道は木々を見たり触れたりするだけで思い出せる」 とはいえ、集中力はやはり多少なりとも必要な為、あまりながら作業はできないのだ。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加