幸せの『黄色』いリボン

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「唯一つ、私の心残りは愛し合った彼女が遺したこのリボン。これを彼女に渡せなかった」 娘は名残惜しげに、リボンを別の木に結び付ける。 「いつか、誰かがこれを見つけ、幸せになってくれます様に……」 彼女の願いは、懺悔とも思しく、また彼女と彼女の愛した娘への、愛の証を示す様に見えた。
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