幸せの『黄色』いリボン

14/14
前へ
/117ページ
次へ
「――幸せの『黄色』は、きっと彼女の純粋なる愛の形となるだろう」 私は茜色の空に、何が足りないのか、漸くわかった。 茜色だけでは完成しない。幸せの色がなければ、完成しないのだと。 空に『黄色』い光を与えたのは、幸せの証だと、私は思った。 一通り、絵に色を塗り終えると、私は冷凍庫より柑橘水のシャーベットを取り出した。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加