全ては『蒼』から
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それは違う。私は海を照らす月を見上げ、やがて海へと視線を移した。 「私や君は、確かに小さな存在ではある」 私達は共通している見解、いわば概念がある。 「されども君の悩みは、やはりちっぽけな君にしか紐を解く事はできないのだ」 彼女の悩みは、私や海には解決する事はできない。 彼女の悩みは、所詮彼女の悩みでしかないのだ。
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