2-A

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さっきの少女と同じく息を切らしている。 それから俺の方を見てから自分の席に座った。 龍治の顔を見ると傷は口の下だけでは無いようだ。 右の頬や目の下も腫れている。 「はぁはぁはぁ。一時間目には…間に合った…ようだな」 「龍治、喧嘩してたの?先生にバレたら停学だよ。この絆創膏貼って隠しておきなよ」 絆創膏一枚じゃ足りないようなので再び鞄をあさり中から絆創膏を二枚取り出さて龍治に渡す。 「お、サンキュー。後一回停学喰らってたら退学になるんだよな」 龍治の何気無い一言に俺は驚く。 って事はもう二回停学になってしまっているって事? 「何驚いたような顔してんだよ。停学喰らってる奴なんてこの学校に普通にいんだろ」 龍治は俺が渡した絆創膏を腫れたとこに貼りながら言う。
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