2-A

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するとその少年の正体が分かった。 ついさっきまで一緒に話してた少年、龍治だ。 あいつは学校を抜け出して何処かへいくつもりだ。 校門では先生が見張っているので塀を登って出て行ってしまったのだ。 だが一つ疑問に思う事がある。 ホームルームにも出ないのに何故最初に学校に来たかだ。 用事があるなら学校に来る前に行けば良い。 俺は龍治の登った塀を見てみるがそこに龍治の姿はもう無かった。 たださっきと同じ様に校庭の回りに桜の花が咲いて、そこに風が吹いているだけ。 まるでこの世界と違う次元にある様に。 そう思っていると学校のチャイムが鳴った。 ホームルームが始まったのだ。 教室には半分程の生徒しか居ない。 みんなサボり、遅刻などで居ないのだろう。 でも半分も居ない事何て一度も俺が居たクラスには無かったので変な感じだ。
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