2-A

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教室の扉が開き先生が入ってきた。 男の若い先生だ。 いかにも運動しているって感じの先生で、確か今年この学校に来たんだったと思う。 陸上部の顧問らしい。 その先生は教室に入ってくるなり驚いた表情を見せた。 それもそうだ。 一番最初の日にこれしか人数が居ないのだから。 それにしても何故A組にだけ不良みたいなのが集まるんだよ。 真面目な生徒も少しは居る様だかほとんどは髪を染めている生徒ばかり。 「おはようございます。ええ、今日からこの学級の担任になった永澤勇雄と言います」 先生は驚いた顔から急に真面目な表情に変わり、自分の名前を言うと同時に黒板に自分の名前らしき漢字を書き始めた。 それから再びこちら側を向く。 「ええ、一つみんなに聞きたい事があります。何故初日からこの人数なのでしょうか?」
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