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そして先生が次の人を指そうとした時、学校のチャイムが鳴った。
なので先生は教卓の所まで行き教卓の上にある物を取ると俺達の方を見る。
「それではこれでホームルームを終わる。一時間目は国語だがサボらずにちゃんと受けろよ」
先生はそれだけ言うと教室の扉を開けて出ていってしまった。
先生に出ていって直ぐに一人の少女が教室に入ってくる。
きっと遅刻した人なのだろう。
走ったのか息を切らしている。
だがもうホームルームが終わったのを知ってガッカリしていた。
俺はそんな姿を見てクスッと笑う。
何故笑ってしまったのかは分からないが久しぶりに笑った様な気がした。
それから再び校庭の方を見る。
すると塀を飛び越えて校庭に入ってくる少年の姿が見えた。
龍治が戻ってきたのだ。
一時間目には間に合わせるつもりなのだろうか全力でこっちに向かって走ってきている。
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