大谷 龍治

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六時間目のチャイムが鳴った。 結局今日は八人もの生徒が来なかった。 ほとんどはみんな遅刻でついさっき来た人も居た。 六時間目の終わりのチャイムが鳴ったと同時にみんなが喋り出す。 俺もやっと解放されたと思い両手を上げて伸びをする。 「やっと終わったな。次はホームルームか」 「龍治はずっと寝てたじゃん。よくあんなに眠れるよなって思ったよ」 龍治は一時間目の最初らへんから寝始めて、休み時間になると起きて授業が始まると寝るのだ。 しかも授業終わりのチャイムと同時に起きる。 「昨日はまったく寝てねえからよ」 「まったく寝てないの!?じゃあ寝ないでずっと何してたの?」 俺は一度だけ徹夜で勉強した事があるがあれは辛すぎた。 眠いから頭に勉強が入らず、寝たいのに寝れない。 あれ以来もう二度と徹夜はしないようにしようと思った。
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