大谷 龍治

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そっか、自己紹介まだ途中何だったっけ。 俺は自己紹介で何を言えば良いのかを考えるのも自己紹介をするのも嫌いだ。 「次にプリントを配るのでちゃんと親に渡すように」 先生は教卓に置いてあったわら半紙と青い質の良さそうな紙で出来たプリントを順番に配る。 俺はそのプリントを後ろに回してから青いプリントを見る。 内容はこの高校の近くでやるイベントについて書かれているものだった。 勾玉作りや土器作りをするらしかったが俺にはあまり興味がなかったので青いプリントを机の上に置き、次にわら半紙のプリントを見た。 わら半紙のプリントを見た時一瞬驚いた。 俺にはあまり関わりのないものだがこの問題に関わりのある者なら知っている。 その人はこのクラスにいて朝と放課後のホームルームをどちらもサボった人。 龍治だ…………。
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