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一瞬人間を召喚してしまったのかと戸惑うマージュだったが青年が宙に浮いているのを見れば違うと判断する。
マージュ
「貴方は?」
イース
【俺様は雷神、イースだ!】
ジーナの時と同じようにマージュの頭の中で声が聞こえる。
マージュは目の前に居るのが雷神だと聞き驚いたように目を見開く。
マージュ
「嘘ですわ、雷神はお父様の使い魔ですもの。それに雷神はランクS、今の私に召喚出来るランクではありません」
イース
【確かに今は俺様は本当の雷神じゃねぇ。 今の雷神は俺様の親父、俺様は雷神の息子で人間のランクではまだAの部類だ】
マージュ
「雷神の息子…」
疑うようにイースを見ていたマージュだがイースの言葉に納得したように呟く。
小さい頃に見たことがある父親の使い魔である雷神の面影があったからだ。
イース
【んで、契約すんの?】
マージュ
「戦わなくてよろしいので?」
イース
【だって、俺様女とは戦わねぇ主義だし】
マージュ
「では、よろしくお願いしますわ」
ランクAとは言えど雷神の息子はランクAの中でも上位に入る使い魔。
マージュは頷くと魔力を与えた。
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