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ここは魔界。
魔王であるフィアラスはつまらなさそうに机を枕にして寝ている。
フィアラス
「あー、退屈だ…」
リア
「仕方ありませんよ、魔界は平和なのですから」
フィアラスの側近である一人のリア。
彼は真面目で少し神経質だがフィアラスを尊敬している。
リル
「きゃははっ、魔王様の暇じーん!」
同じくフィアラスの側近でリアの双子の妹のリル。
彼女はフィアラスにもズバズバ言う女の子だが力は強く兄と同じくフィアラスを尊敬していた。
フィアラス
「最近は魔物が増えてしまって人間達が俺達のせいだと言ってるだろ」
リア
「人間は知らないから言えるんですよ」
人間界、魔界、天界、この三つの世界の中一番危なそうな魔界が一番平和なのであった。
フィアラスは歴代の魔王の中で一番魔界の住人に尊敬されており、一番めんどくさがり屋である。
フィアラス
「魔物と魔族は全くの別物なのにな…」
リル
「んじゃ、魔王様が人間界に行ってみればいいじゃん!」
無邪気に笑いながらもリルは簡単に提案するがそんな簡単に済むような問題でもない。
リアは眉間にシワを寄せて妹であるリルを睨み付けた。
リア
「そんな事が許されるわけ…」
フィアラス
「面白そうだな。 ワーウルフならバレないか?」
リア
「何馬鹿な事をしてるんですか! 魔力の多さでバレますよ」
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