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だけど、
どんなに俺が物分りのいいフリしても、
お前を許しても、お前を愛しても、
お前の気持ちはいつも俺の理想じゃなかった。
お前が留学するって最初に聞いた時は、最終的に、ちゃんと勉強して帰って来るならいい、と結論づけた。けど実際、俺は何かもうアイツの我が儘に、怒りを通り越して失望してたと思う。
惚れた弱みなんてこれっぽっちも持ち合わせなかった。
もう俺にはお前を縛るようなものは何もないって、うすうす気づいてた。
だけど、縮まらない距離に億劫になって、冷たく冷めた温度差に足を引っ込めながら、それでも俺は、
お前から【待ってろよ】って、言ってくれるのを待っていた。
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