INSTINCT

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『俺が決めるって話じゃなかった?』 『イヤだって、一発目からフザケてんなーって。』 『そんなん言ってたって決まんないじゃん!』 大体二発も三発もある訳無い。 北朝鮮のミサリルじゃねぇし。 っつか、初っぱなからこんな意見ぶつかるんじゃ、一発目すら危ないよ。 あの日は、めちゃめちゃタン塩ハラミで盛り上がったのに、今じゃすげー気まずいし、さっきので俺イラっときてんもん。 鼻からふーと息を吐き出して、また赤西の顔色を伺う。何か、気ぃ使う相手になったな、と溜息が零れた。 『ほんじゃぁさー、仁決めちゃっていいよ。』 譲歩してやった途端、赤西はバカにしたように口を歪ませた。
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