-危険な彼女-

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ここは草野都(くさのみやこ)高校。小さな街の中心に立つそこそこ大きな公立高校。 そして、ここ草野都高校がある汐日ヶ丘(しおひがおか)。 人口約2000人程の普通の場所だ、都会でもなく田舎でもないごく普通の場所だ。 そして今日は新学期の始まりの日である。 「…えっと…クラスは…2-Bか…」 見ため普通の何処にでも居そうなこの子は、箕恒 麗次(みつねれいじ)。 運動人並み、勉強普通、容姿普通、性格は弱気で若干へたれな普通の男の子。 「……はぁ、1年の時の友達の半分以上…離れちゃったよ…」 ガックリと1人項垂れていると。 「へい!麗次~また同じクラスだぜぃ♪」 「…健二か元気だな…」 この喧しいのは、弥朱 健二(みあけけんじ)麗次の唯一無二の親友なのだ。 運動神経は抜群、勉強は下の下、容姿はそこそこ良いが、性格は気楽で能天気な奴である。 「どうしたんだよ~せっかくのクラス替えだぜ!?可愛い女の子がいっぱいなんだぜぃ♪」 「…良いよな…健二は気楽で…俺も見習いたいよ…」 「麗次~お前は内気すぎだって、せっかくいい面してんのにそんなんじゃ台無しだぜ!?まっ、俺には劣るがな♪」 そんなやり取りをしつつ2人は自分達のクラスに向かった。
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