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「ジェジュン…いい加減、食べるの辞めたら?そろそろ俺の相手もしてよ…」
そう呟き、人込みを避けるように歩きだす。
「ユチョン?ユチョン、待って!」
慌てて俺の後を追うジェジュン
「ハァ…ハァ…やっと、追いついた」
「何で来たんだよ。まだ食べるんだろ?」
どこか吐き捨てるように言うユチョン
「ごめん。ユチョンと夏祭りに行ってるんだ、と思ったら嬉しくてさ。はしゃぎ過ぎた」
ジェジュンはうつむいたままの愛しい人の前髪をかき分け、おでこにチュっとキスをする
「これでも、許してもらえない…?」
俺は嬉しかったのとスネていた自分がおかしくなって、思わずクスッと笑ってしまった
「やっぱり、ユチョンは笑顔の方がかっこいいよ」
ジェジュンはそう言うと機嫌の直った恋人を抱きしめる
「もういいよ。俺も大人気なかった。ごめん」
少し身体を離し、頬に、目に、鼻に、顔中にキスの雨を降らす
「ふふっ。そーだ!はい、アンして」
「………え?」
「ほら、口を開けてってば」
ワケ分からず、口を開けて待っていると―――
口の中いっぱいに甘さがひろがる
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