海の街

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旅館に戻ってきたはいいものの、夜が更けるにつれ、隼人とガングロギャルが戻ってきた。 俺の心はますますブルーになっていく一方。 なんていうか、こいつら本当にウザイ。 一時もお互いの体の一部を離さず(まあ言うなれば腕組んだり手繋いだり)、それだけならまだしも、寝るときになるとヒートアップするもんだ。 なんというか見たく無いAVを見せられてる気分なんだよな。 あー、駄目だ。吐気が。 外出よう、もう日が変わったけど。 寝不足で明日しんどいかもだけど…まあ旅館にずっといるわけだし関係ねえか。 ついたてのこちらがわに出口兼入り口があって良かった。本当に。 隼人らに気付かれないようこっそりと廊下に忍び出る。 まったくなんで俺がこんな気を使わなきゃならないんだ。 ひっそりと皆寝静まった真っ暗な廊下を、ほとんど手探りで玄関まで行き着く。 靴が見当たらなかったので、仕方なく旅館のサンダルを借りることにする。
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