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やがて移動も終る。
着いたところは、街の半分が海…なーんていう、何にも無い、言っちゃなんだがド田舎だった。
隼人とその彼女ははしゃぎ回っていたが、先に旅館に荷物を置く方が先だろうとなんとかなだめた。
のだけど、
「なんかあ、佐和くんって頭かたくなーい?」
なんてガングロギャル(隼人の彼女)に言われてしまって頭に血が上った。
なんで隼人はこんなやつが好きなんだ、ばか。
旅館はというと、二部屋分ある部屋を布の仕切り板で遮っただけのものだった。
こりゃ安いのは納得。
当然隼人とガングロギャルは同室?になる。
俺は仕切り板の向こうがおぞましかった。
声がだだ漏れだ。
舞が来なくて正解だと思った。
夜……寝れるだろうか。
あんまり激しく無いのを願う。
隼人は俺を海いかないか、と誘ってくれたが適当に断った。
正直、カップルに混ざって海で遊ぶなんてことはしたくなかった。
惨めになるだけだし。
二人を見送った後に部屋を出る。
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