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しばらくの沈黙。この静けさをやぶったのは鏡だった。
鏡:あーいや、無理だったらいいんだぜ?どーせ、元の生活に戻るだけだからなっ!
鏡は明るく振る舞うも、どこか寂しい目をしている。
それに気付いたのは亜樹子だけだった。
亜樹子:お母さんとかは?家に帰れない理由があるの?
鏡:家は………出てきた。高校も行きたくねぇ。
翔太郎:鏡。話したくはないと思うが…
鏡:あぁ、話す。ここに居させてもらうには、理由も必要だろ?
一呼吸おき、「緊張すんなよ」と笑いながら鏡はこれまでのいきさつを語りだした。
鏡:あたしはな、ごく普通の家庭だったぜ?でもさー、中3のときに黒いコートを羽織った女に「アサシン」っていうメモリを貰って――
フィリップ:ちょっと待ってくれ、君はガイアメモリを?
鏡:あぁ。…うん、その女に「あなたは園崎を越える。園崎の一員として、来人と共に反逆しろ。」って言われて、いろいろ聞き返そうとしたら、もう消えてた。
鏡が軽いノリで言うと、4人は戦慄の表情を浮かべた。得にフィリップはあまりの驚きで体をワナワナと震わせている。
翔太郎:ら、来人……シュラウド……園崎……だと…っ!?
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