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キーンコーン
カーンコーン
チャイムが鳴る。
ザワザワ…
ザワザワ…
生徒達がバタバタと席に着く。
ここは、えみちゃんが
通っていた中学校。
えみちゃんは、毎日私に着替えて
この中学校へ通っていた。
でも今私を着ている子は、
えみちゃんじゃない…
今私を着ている子は、
「ありさ」と言うらしい。
ありさは、えみちゃんとは全く違う
タイプみたいでとてもだらしない子のようだ。
授業中は、寝ていて先生に怒られる。
提出物もよく忘れるみたいだ…
そんなありさを見ていると呆れてしまう…
えみちゃんならそんなこと絶対にしないのに。
私は、キョロキョロと教室を見渡した。
えみちゃんがいないかと………
髪が長くて…
ふわっとした
シャンプーの香りの女の子…
何時間もずっと探し続けた。
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