一粒目

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「ごめんね、ごめんね」 狂ったように謝り続ける叔母さん 頬を擦る叔母さんの持つ保冷剤の冷たさが 叩かれて暑くなった頬には気持ち良かった 「大丈夫だよ、叔母さん」 私は、叔母さんに叩かれた そして、今、謝られている 「ごめんね、ごめんね、ごめんね」 「大丈夫だから、大丈夫だから、ね?」 …いつか、本当に壊れてしまうんじゃないかと私は不安で仕方ない 「…ごめんなさい、本当に」 叔母さんの家には子供がいない。…だから私が本当の娘のようだと、言ってくれた事もあった 自分の夫の言いなりになる叔母さん 二人の関係が、私一人の痛みで済むなら、…それで良かった
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