154人が本棚に入れています
本棚に追加
「叔母さん、何、やってるの…」
声が、震える
「あ…、柚鶴ちゃんおかえり」
叔母さんは赤く濡れた姿で私を見た
叔母さんの足元に横たわる人、赤く染まった床が、
「叔母さん、どうしてこんな…!!」
叔母さんの手に握られたビール瓶は半分割れていて、
「…もう疲れたの、疲れちゃったの」
「おば、…さん」
「これで、私たちを苦しめるものは居なくなったわ、…幸せになれるのよ…、ね?」
恐れていたことが、本当になってしまった
「…違う、こんなの…」
戻らないのは分かっているのに
「柚鶴ちゃん…!」
「いや!」
叔母から伸びた手を咄嗟に払う
もしこれを掴んだら、本当に私は幸せになれるのかもしれない。…だけど、こんなの間違ってる
最初のコメントを投稿しよう!