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絢「…な訳ないか…」
彼は今頃由利ちゃんと笑っているんだろう…
昔あたしに向けてくれた『好きだよ』って言葉と私が大好きな笑顔を向けて。
そして由利ちゃんも笑ってる…
あたしが知ってる秀二の全部を由利ちゃんも知っちゃうの?嫌だよ、そんなの…
でも…もう彼は私のモノじゃない。彼とは友達になってる。
彼はあたしを友達と思ってる…あたしは友達と思ったことなんてないのに…あの頃に戻りたいよ…秀二…
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絢「秀二!早く!早く!」
秀「分かったよ…ったく絢はいつも元気だなあ。」
デートの時あたしがはしゃいで秀二をせかすと秀二はそう言って笑顔で私の頭を撫でてくれた。それが一番幸せの時だった。
でも1週間前…秀二から電話があった。嬉しかったのに…由利ちゃんの事だった。
秀「あのさ…由が絢芽に会いたいんだって。明日良い?」
いつの間にか『絢』から『絢芽』に変わって『由利』は『由』…なにそれ。もうあたしから由利ちゃんに心が入れ代わったの?早過ぎない?
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