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棗がキッチンから戻ると、碧は急に、今までとは、まったく違う話を始めた。
「棗さん」
「なに?碧くん」
「棗さんは、どうして独身でいるの?」
棗にとっては、よく言われる事だったが
それを碧から言われると、少し驚いた。
「ああ、オレはね…一人が好きなのかな?よくわからないけど、結婚はしたいと思わないんだ」
「そうなんだ。オレ、棗さんはゲイなのかと思ってたんだ」
「えっ!!?」
まさかの碧の発言に、棗は、感情的になってしまった。
「な、何を言うんだ、碧っ!!オレは女性が好きなんだ!!」
「へえ?そうなの?
でも、棗さんの部屋には、そういうのなかったよね?」
「…っ!!」
『パン!!』
笑いながら言う碧の言葉に、棗は思わず頬をはたいてしまった。
「…っ、何すんだよ…」
頬を押さえながら碧は、棗をにらんだ。
そして今度は、碧が棗の頬をはたいた。
『パン!!』
そして碧は、続けて
棗をソファーに押さえつけた。
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