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「お待たせ、棗さん」
碧の表情は、余裕に満ちていた。
これで、棗は言う事を聞くだろう。
棗は、頬を不安そうな表情で、碧を見た。
「棗さん、どうしたの?さぁ、これから楽しもうよ」
「…っ、碧…」
棗は目を潤ませ、碧を見つめた。
「あ~あ、困った棗さんだねえ。約束だよ?」
棗は、コクリとうなずくと、黙って脚を広げた。
「うん、いい子だね。あ、いい『子』じゃないか。ま、いいや。
棗さん、ここじゃなくて
棗さんのベッドでしようよ?」
「わかった。…碧、一度限りだぞ。誰にも言うなよ…!?」
「それは、棗さん次第だね。
まあ、もし今、棗さんが拒否したら、すぐに父さんか…言われたら困る相手に、言うつもりだからね。
棗さんに襲われたよって」
「…っ」
棗を起こし、立たせると
碧は、手首のタオルを外した。そして、棗の部屋に向かう。
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