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「今日は、碧くんも一緒なんだね?」
「ああ、碧が一緒に行きたいって言ったからね。珍しいんだぜ?」
「へえ。そういえば、今日は、お前たちは何するんだ?」
そう言うと、運ばれてきたコーヒーを一口飲む。
「今日は、このまま碧とドライブに出かけるよ」
すると、黙々と食事をしていた碧が口を開く。
「棗さんも、一緒にどうですか?」
「ああ、せっかくだけど今日は遠慮しておくよ。
ありがとうね、碧くん。
また今度、ゆっくりと何かしたいね」
「はい、わかりました」
先に来ていた弟と碧は、棗に手を振り、店を出ていった。
「ん~、碧くんはいい子だなぁ。かわいい甥っ子がいてオレは幸せだ」
棗は、しばらく喫茶店でゆっくりすると
店を出て、近くをぶらりと歩いてまわった。
その日は、特別な事はなくて、のんびりと1日は過ぎていった。
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