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部屋を出て、再びリビングに戻った碧。
しかし、碧の顔はなぜか嬉しそうだ。
なぜなら、碧が棗の家に来た本当の目的は、信じられない事だからだ。
「ただいま、碧くん」
スーパーから帰ってきた棗は、碧のために
飲み物や、昼食の寿司、お菓子などを買ってきていた。
「うわぁ、マジでいいの!?」
「もちろん。さぁ、どうぞ」
時間は、ちょうど正午に差し掛かっていたので
2人は話をしながら食事をした。
「あぁ、久しぶりに寿司、食べたよ。棗さん、ありがとう!」
「こちらこそ、来てくれて嬉しいよ。オレは独身だから普段は一人だし」
その時、碧が一瞬、ニヤリと笑った。
だが、棗は気づかない。
彼は、立ち上がるとキッチンに向かった。
そして、食事で出たゴミを始末していた。
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