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ただ、いくら『BIRD』とはいえ、『魔石兵器』まで持っている『BIRD』メンバーなんて聞いたことが無い。また、『BIRD』の給料で買える程、この時代の車は安くない。
そこが、最近のアイリスの不審な点ではあった。
「いいか、お前ら!」
まぁそんなわけだけども…
「こんな時代に負けんじゃねーぞ!?」
若くして『BIRD』で活躍するアイリスは、子供達の憧れの的だったりするわけで…
「夢を持て!努力しろ!そんで、諦めるな!!」
アイリスも、此処の子供達を心から愛しているわけで…
「わかったか!!」
そんなアイリスと、
子供達と、
この孤児院の事が…
俺は大好きです。
『はーい!!』
子供達は、アイリスの呼び掛けに、大きな声で返事をするのでした。
「ねぇねぇ、ロスト兄ちゃん…」
「ん?」
ポロシャツの裾を引っ張られ、そっちの方を見ると、俺と同じ銀髪メガネの少年が、何だか恥ずかしそうに俺の事を見ていた。
「ぼくでも、『だいがく』にいけるかなぁ?」
「ハハ、どうかな。簡単じゃないぞ?」
俺はしゃがんで、その少年と視線を合わせた。
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