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「ねぇ、お願いあるんだけど。」
「何、どうした?」
「加藤成亮…今年入社したんだって。」
「加藤成亮?…ああ、和也が嫌ってる“和”の次期社長?」
「そう、そいつ。」
「次期社長ねぇ…俺和也以外興味ねぇからな~」
「加藤成亮潰してきて。」
「…えっ?」
「お願い。」
「…ほぅ、なかなか面白いお願いだな。報酬は何くれんの?」
「なんでもいいよ、なんでも。」
「ん~なら『お前を抱かせてくれ』でもか?」
「お金はいいの?」
「ああ、和也を抱けるならなんでもするよ。」
「そんなに抱きたいの?」
「もちろん。和也ほど綺麗な奴この世界にはいないし、何より和也、お前が好きだ。」
『嘘ばっかり。』
これだから人間って嫌になる。
まあ、こいつは役に立つから言わないけど。
「ありがとう、嬉しいよ…仁。」
「おっ、久々に本当の名前言ってくれた。」
「何、“刹那”って言った方が良かった?」
「いや、今は仁がいい。」
「そっ、ならさっそくやってくれる?」
「いいよ、具体的にはどう潰したいか…頭の中にあんだろ?」
「うん、それはね…」
「へぇ、なかなかエグいな。」
「でしょ?じゃないとこの会社にとって“和”は脅威になるし。」
「個人的にも邪魔なんだろ?」
「さすが仁、分かってんじゃん。」
「和也のことは俺が一番知ってるから。」
何その余裕の笑み、ムカつくなぁ~
まあいいや、これで加藤一族と“和”も…何より加藤成亮の人生が、み~んなグチャグチャになればいいんだ。
小山side
なんか胸がモヤモヤする…嫌な感じ
もしかして不吉なことでも起こるのかな?
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