私と妖精の国

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「お前は何者だ?なぜお前は俺達の世界の物を知っている?…なぜ俺達を呼び寄せることができる?」 「わ、わからないよ…。」 ―全てフェアリーランドの動物だな。 先程のヴェルデの言葉を思い出す。 私の空想上の生き物がいる世界。 …偶然という言葉では片付けられない。 では、フェアリーランドは何? 私とフェアリーランドの関係は何? 最初に思った通り、私の空想が元になっている? 沈黙の中、マリスが口を開く。 「…タカナは、もしかしたらフェアリーランドの創造主みたいなものなのかも?」 「そんな!?だってフェアリーランドは何千年も前から…しっかり歴史だってあるだろ!?貴奈は25歳なのに!」 オルフェが驚きの声をあげる。 「こことフェアリーランドは同じ次元に存在していないんだ。時間の流れが一緒とは限らないでしょ?」 マリスは、これは自分の仮説だと付け足して話を続けた。 「フェアリーランドは貴奈の空想したものが土台になってできたというのは間違いないと思うんだ。そういった点ではタカナが創造主だと言っても過言ではないと思う。でも僕らは確かにフェアリーランドで歴史を紡いできた。僕らにも、僕らの親にも生まれた時の記憶だってしっかりある。だから僕らはタカナに創られたわけではない。つまり、タカナが創ったのはほんとにフェアリーランドの土台だけで、タカナのもとを離れてフェアリーランドは勝手に発展していったんじゃないかな。」 私が創造主だって!?
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