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「じゃあ、あらためてよろしくねオルフェ。あと、この犬は私の家族で…ベソっていうの。おとなしいでしょ?サモエドっていう犬種なのよ。」
「あぁ、よろしく頼む。ベソも。…なぁ、貴奈って…」
「うん?…って何!?」
オルフェが急にに顔を近付けてきた。
じっと見つめられる。
改めてみると、イケメンの部類に入るであろう整った顔立ちをしている。
多少前髪で顔が隠れており擦り傷や絆創膏もあるが…。
年下には興味が無いはずなのに、少しだけドキッとした。
オルフェは、はっとしたように顔を背け、呟いた。
「…老けて見えるかもな…」
「何だと」
一気に冷めた。
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