理想と現実

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カツーン! ここは、北海道の田舎町… 海岸線の歩道を、少年が家路に向かっていた。 カツーン! 歩道に転がる石ころが、勢い良く海岸沿いの崖道から海へと飛び込んで行く。 少年の頭の中では、前回の三者面談の時の映像が繰り返されていた。 ガツ! 「いって~!」 そのまま、爪先を抱える様に座り込んだ。 一つだけ、本体が地中に埋もれて見えない、石の頭を蹴ったようだ。
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