夏の唄

でんわと手紙

楽しい夏休みが終わって、学校が始まった。

まだまだ季節は夏のままで、じとじと汗ばむ天気が続いた。

あたしは学校が基本的にあまり好きじゃなかった。特に、数学の時間が大嫌い。
教科書を開くだけで、ド〇えもんのあのキャラクターみたいにすぐ寝てしまっていた。

いつも通り、その時間がやってきた。
数学の教科書を開いてすぐ、うつらうつらとしていると、手紙がまわってきた。

中学・高校と同じ学校に通ってて、仲がいいマミからの手紙だった。