いつかの思い出

8/12
前へ
/50ページ
次へ
コンビニでジュースやお菓子を買って、川原に向かった。 航はお酒のせいもあって、少し上機嫌みたい。 二人で並んで歩いていると、 ドンッ と音が鳴った。 「始まった!マシロ急げっ!」 航があたしの手を掴んで、走り出した。 川原に着くと、真正面に花火が見えた。 田舎の小さい花火大会だから、大した迫力はないけれど、どれも綺麗に見えた。 「綺麗…!ねぇ、真正面から見ると凄い綺麗だね!!」 あたしは凄く興奮して、航にそう言った。 航は、楽しそうにしているあたしを見て、にっこり笑った。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加