家内黙示録

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「さて 安全なとこにこれたわけだし 今日はゆっくり休め でも明日にはまた出発だ…」 「え?…あ、はい」 美花がなんでそんなに急ぐのか 不思議そうに見る この状況、彼にとっては少しでも安全な所にいたいはずなのに… 「確かに… 俺たちの親は気になるけど… なんでそんなにいそぐんすか?」 庸平は先生に聞いた すると山下先生は… 「人間、慣れが一番怖い… 逃げ籠もっちまったら もう外にはでれないし 出てもやられるだろう 逆に!」 「状況に慣れてしまえばどんな時にも対応できるようになる… と言うことですね?」 庸平が口を挟むと 「そうだ! よくわかってんじゃねぇか… 慣れるのは大変だ…慣れてはいけないのかもしれない… だが…今は受け入れるしかない…」 頑張ろう… と言って 先生は庸平達を寝室に案内した 「今井さんはベッド 庸平は床…俺はあっちで見張っとく」 山下先生は 2階のベランダにむかった 「これでも軍隊の親もちだから 一通り訓練したんだぜ」
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