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そこには
まるで地獄が
広がっていた…
人が人を喰っている
いや
正確に言えば
人だったものが人を喰っているのだ
それさえ正確かはわからない…
しかも
噛まれた人間は
血をまき散らし
人を喰うものになっている…
こうして見るだけで大量の人が
奴らに噛まれている
何人の人間が奴らとなっているかもわからない…
美花は
その光景に
目を見開き何がおこっているのかわからない
ような顔をして…
涙を流した…
そのとき…
庸平はふと後ろをみた…すると…
そこには
目から血を流し
両手を食いちぎられたような…奴だった
(やばい)
とっさに庸平は
身を屈め
美花にもそうさせた
幸い美花は
気づいていない…
奴らに気づかれていたらアウトだ…
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