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カーーーーーン
奴の背後から
金属音が響いた…
(なんだ？）
その音に引き寄せられるように
奴は背後に歩いていき…壁にぶつかった…
なんだ…
もしかして
やつは音に反応するのか？
庸平はさっき美花が悲鳴をあげた時を思い出した
まだ
それなら対処できる
庸平は
恐怖で声を出せない美花に
「音さえたてなければ奴らは襲ってこない」
と耳打ちした
それを聞いた美花は…
小さくうなずいた…
よし…まずは
教室から脱出しないと…
庸平は
あたりを見渡した…
ベランダには
非常用の脱出口はあるが…
これでは音が響きすぎる…
なにかないか？
周りを見渡すと
すぐ隣のクラスのベランダに鉄の棒が落ちている…
しかし隣のクラス…
境などなく
普通なら簡単に行けるが
今は音を立てればアウトだ
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