4401人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は全員を家まで運べるように、大型のリムジンバスを用意させ、自宅まで急いだ。
ガキ共は、チイとの悲しい別れがあると分かっていながらも、初めて乗るリムジンバスに乗れたことで遠足気分が抜けないらしく、キャアキャア言っていた。
それを見て、俺もドン底まで落ち込まずに済んだ。やっぱり、喜びだけじゃなく、痛みも苦しみも、みんなで分かち合う方がいいんだな。喜びは倍に、苦しみは半減するんだと判った。
ガキ共や美羽は、俺の家に初めて来るから、門の所から家までの距離を車で走らないと辿り着けないという事に興奮し、更に広大な敷地に大きく建てられた城のような家を見て、全員口を開けて驚いていた。
今度かくれんぼして遊びたいってリョウが言い出したから、オーケーしてやったら喜んでたけど、俺の家でかくれんぼなんかしたら、多分、ガキ共を見つけることは困難だと思う。俺が鬼になることになると思うが、この俺でも、下手すりゃ誰も探し当てられないような気がする。ゲストルームも含めて、部屋数がハンパねえからな。
それから、庭にある大きなプールでも泳ぎたいって言うから、それもオーケーしたら喜んでくれた。
最初のコメントを投稿しよう!