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美羽――ホントにスゲー女だな、お前は。
だからお前が一人で泣いたりする時、そんな淋しい夜に、俺が傍に居てやることができればいいのにな、って思う。
俺が、お前を支えてやることはできねーのかな。
まあ、今の段階ではお前に俺が支えられてんだもんな。情けない。
だから俺は、さっさと世界一の男になって、何があってもお前を守って、お前の支えになってやらなきゃな。
落ち込んでる場合じゃねーんだ。今はこの辛さを乗り越えて、頑張るしかない。
そうそう。送り出したチイと佳奈美はちゃんと大阪のホテルに到着して、今後は出来る限り早く落ち着いて暮らしていけるように頑張る、と連絡を貰ったんだ。
そうなるまでは毎日、佳奈美から施設に連絡を貰う事になっているから、美羽も安心できるだろう。
俺がついてんだ。出来る限りのバックアップはしてやるつもりだ。
あと、俺がSPに頼んで上村――チイの親父に、直筆署名、実印を押印した離婚届を用意させたんだ。更に、二度とチイや佳奈美に近づかないよう、誓約書も直筆で書かせた。この原本を、早急に佳奈美の手元に届けさせる手配をしたところだ。
今回は、SPが俺の代わりに親父のヤツをコテンパンにしてくれたんだ。
今日は俺がマジで取込中だったから、親父のトコには行けなかったからな。
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