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だから俺は次の日には図書館に返しに行った。
彼女は驚きながらもうれしそうにその本を手にとった。
それから俺は勉強しつつこの図書館に通った。
彼女が休憩の時は【月夜の森】の話を二人でした。
この時から俺は弥生より彼女の方が好きになってしまったのかもしれない。
弥生はいずれ息吹に奪われると心のどこかで思っていたのかも。
弥生を好きなのはうそじゃない。
できることならずっと俺のそばにいてほしい。
それは変わらないのに。
変わらないのに。
それなのに、俺は図書館の彼女の事を弥生以上に好きになってしまった。
ただ俺は息吹から逃げていたのかも。
息吹には勝てないと飽きられていたんだ。
かっこ悪いな。
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