晴れた日

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氷浦は空手部の副主将で全国大会にも顔を出す地元ではかすかな有名人だ。 身長はすらりと高く、がっちりとはしていないが、けして細くはなくしっかりとした体格で、目は切れ長、鼻筋はしゅっと通っている。 一見近づきがたいぐらいに冷たい面持ちだが、話しかければ緩やかに微笑んで言葉を交わしてくれる。 しかし何を考えているかはいまいちわからないといった不思議な人物だ。 この氷浦という男が静の心を奪って離さない一番なのだ。
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