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今日はその氷浦が出る大会の日らしい。
壱は空手のことなどさっぱりわからない上に運動はかなりの不得意分野で、けして嫌いなわけでは無いのだが、なにかにつけて最後尾を誇っている。
ようは運動センスがないのだ。
きっと静は氷浦の応援をしに大会場所へといそいそと足を運んでいるのだろう。
けれど不思議なもので、壱は全く嫉妬をしないのだ。
彼には束縛や嫉妬などの類の概念など備わっていないからだ。
今日は氷浦先輩に会いに行くから静とは遊べない。
それだけが彼の頭の中でグルグル回り続けている。
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