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ローザは焚き火の明かりで情報屋から貰ったアイリスファミリーの詳細が書いた紙を読んだ。情報屋の字は癖が無く読みやすい。
アイリスファミリーのボスは詳細はわかってないが女という噂。行なってきた非道な悪業……規模の大きなファミリーで、海外にも支部を構えていること……。
「これは大変そうね……」
しかし、あきらめる気はなかった。
どうせこの身一つなのだ。失うものなどない。
続いて地図を見た。
「……やっぱり、おかしいわ」
首をかしげる。
地図通りなら、もう町が見えててもおかしくないのに。
「まさか……ね」
私に限って、道に迷ったなんてあり得ない。
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