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朝、目が覚める。
それはとても当たり前のこと。
だけど俺にとったら〝当たり前〟
なんかじゃなくて、どちらかというと
〝奇跡〟なのかもしれない。
身体は鉛のように重く、
上半身を起こすのさえ億劫だった。
俺はそんな身体に鞭を打って
無理やり起き上がった。
すると襲ってくる頭が割れるような
頭痛と、吐き気……。
急いで枕元に置いてあるﾋﾟﾙｹｰｽと
ﾍﾟｯﾄﾎﾞﾄﾙに入った水に手を伸ばす。
そしてﾋﾟﾙｹｰｽから薬を取り出して
水で流し込んだ。
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