~3rd story~

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家路につきながらひとつ溜め息を吐く。 「もう……言っちゃおうかな、」 暗い夜空を見上げて、呟いた。 その呟きに自分で苦笑する。 俺って、こんなに弱かったっけ?? なんだか急に怖くなった。 いつか…… 仕事が続けられないぐらい 病気が悪化して、仕事を辞めることに なったら、みんなはなんて言うのだろう。 呆れる?? 怒る?? それならまだいい。 呆れられるのも、怒られるのも、 慣れているから。 でも、嫌いにならないで……。 自分の言ってることが 矛盾してることぐらいわかってる。 呆れられても怒られてもいいけど 嫌いにだけはならないでなんて……。 そんなこと思ってる時点で 俺はみんなに甘えてるんだ。 もう一度空を見上げると、 頬に何かが伝うのを感じた。 .
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