~3rd story~

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「なんで…… 「とりあえずさ、中入れてよ」 俺の言葉を遮り 上田はにっこりと微笑む。 その笑顔は何も言わせないと 思わせるような笑顔だった。 ここで入れないわけにはいかない。 俺は急いで鍵を開け、 上田を中に招き入れた。 「……コーヒーでいい?」 「え~。俺紅茶派」 「……わかった」 上田がどうして 突然訪ねてきたのかはわからない。 でも、 わざわざ訪ねてくるのだから 重要な事なんだろう。 そう思って上田の様子を伺ってみたが 変わった様子はない。 今だって遠慮を知らずに 我を通している。 いつも通りの上田だ。 「はい、」 2人分のマグカップを持ってリビングに入ると 上田はソファでまるで自分の家のような 態度で寛いでいた。 そこにはやはり変わった様子はない。 マグカップをひとつ上田の前に差し出すと 上田はにっこり微笑み、 ありがとうとお礼を言った。 その笑顔に俺の鼓動は速くなる。 ドクン ドクン と脈打つ心臓。 それでも平静を装って俺は 軽く返事を返した。 .
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