~1st story~

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「はぁ……」 ひとつ息をついて ベッドから降りる。 そして そこら辺に脱ぎ捨ててある服を着て、 財布とケータイ、それからピルケースを 鞄に突っ込んで家を出た。 「あっ、赤西おはよー」 「……はよ」 楽屋に入ると俺以外のメンバーは 全員来ていて、挨拶を交わす。 「赤西、お前最近来るのおせーな」 「はぁ??  中丸だけには言われたく  ないんですけどー」 そんな冗談を中丸と言い合いながら 鞄を机の上に置いた。 その時も酷い頭痛は続いていて、 俺は自分がちゃんと笑えてるか 不安になった。 中丸の態度を見てる限り 平気っぽいので一安心。 だけど俺が楽屋に入った時から 突き刺さるような視線を向けてくるヤツ だけはごまかせないようだ。 .
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