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「はぁ……」
ひとつ息をついて
ベッドから降りる。
そして
そこら辺に脱ぎ捨ててある服を着て、
財布とケータイ、それからピルケースを
鞄に突っ込んで家を出た。
「あっ、赤西おはよー」
「……はよ」
楽屋に入ると俺以外のメンバーは
全員来ていて、挨拶を交わす。
「赤西、お前最近来るのおせーな」
「はぁ??
中丸だけには言われたく
ないんですけどー」
そんな冗談を中丸と言い合いながら
鞄を机の上に置いた。
その時も酷い頭痛は続いていて、
俺は自分がちゃんと笑えてるか
不安になった。
中丸の態度を見てる限り
平気っぽいので一安心。
だけど俺が楽屋に入った時から
突き刺さるような視線を向けてくるヤツ
だけはごまかせないようだ。
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